骨の強さは骨を構成する組織の量(骨量)とその微細構造や石灰化さらには代謝回転の程度(これらを総称して骨質と呼びます)により決まります。加齢や女性の場合は閉経などにより、骨量の低下や骨質の劣化が起こり、その結果として骨が折れやすくなります。この骨量の低下、骨質の劣化が骨粗鬆症と言われている病気です。骨粗鬆症は気付かずに進行します。骨粗鬆症の最大の弊害は骨折です。大腿骨(太もものところの骨)頚部を骨折すると歩けなくなりますし、腰の骨がつぶれると(これを腰椎の圧迫骨折といいます)、腰痛の原因となります。また背中が曲がってくることもあります。首の骨がつぶれると、手がしびれることがあります。
1996年の統計ですが、骨粗鬆症の有病率は50歳以上の女性の24%、50歳以上の男性の4%と報告されております。
人口に占める高齢者の割合は増加しつつあり、骨粗鬆症患者の数は現在も増加し続けています。
当院で骨粗鬆症の検査として、骨量測定を超音波により実施しています。この検査は保険がききますし、超音波は人体に無害ですので、希望の方はご相談ください。